コメ、小麦で地力向上! 二毛作を支える石灰窒素
栃木県栃木市 早乙女さん
栃木県は古くは「下野(しもつけ)の国」と呼ばれ、「け」は「毛(穀物)」を意味し、五穀に恵まれた土地とされていました。日光・那須の山々、鬼怒川・那珂川などの清流、そして肥沃な大地が稲をはじめとした、麦や大豆を豊かに育んでいます。
早乙女さんは、栃木市藤岡地域を中心に水稲・小麦をそれぞれ20haほど、ビール麦を30ha、ほかに大豆を約8ha作付けされている大規模生産者です。
取材に訪れたのは稲刈りが終盤の時期でしたが、今年は天候の影響もあり、稲刈りが片づかず、大変お忙しいところでした。
栃木市藤岡地域は、県の最南端に位置し、ラムサール条約登録湿地である渡良瀬遊水地が近く、とても自然豊かなところです。藤岡地域は温暖な気候を活かしての麦との二毛作が行われています。
早乙女さんは、石灰窒素を水稲「あさひの夢」、小麦に施用しています。
「『あさひの夢』は多収品種だから地力が必要です。秋から春、1反歩に1袋(20㎏)施用すると、稲わらの分解が進むし、地力が向上しているのがわかります。小麦も水田跡、特に地力の低い圃場では、石灰窒素の効果が高いように感じます」と、石灰窒素の効果についてお話をいただきました。
また「国産石灰窒素は粒が揃っている感じで、作業性がよいようです」との感想も話されていました。
今後、大豆での施用を検討している早乙女さんは「大豆はやっぱり収量を高めないといけません。今年は地力の低い圃場で育ちが悪かったので、石灰窒素の施用を考えています。実を多く着けるためにも大いに期待しています」とコメントをいただきました。
(取材:片倉コープアグリ㈱ 山本、記:江原)
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