日本石灰窒素工業会

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農家の使用体験記|技術情報

水稲の土づくりに石灰窒素は欠かせません

京都府舞鶴市 南部さん

 南部さんは、京都府舞鶴市にある農作業受託組合の会長を勤められており、地域農業の維持・発展に貢献されています。
 栽培作物は「コシヒカリ」、酒米「五百万石」といった水稲が中心で、石灰窒素は、南部さんのお父様の代から使用され、ご自身も「お礼肥」「土づくり」のために使用されているとのことです。
 石灰窒素の使用方法は、稲刈り後、なるべく暖かい時期までに、刈り取った稲わらの上に石灰窒素を10a当たり20㎏散布し、すき込むことにより稲わらを腐熟させているとのことです。
 「昔の農家は、堆肥をつくって施用していましたが、現在は堆肥をつくることや散布することは労力的に難しいです。この点、刈り取った稲わらは貴重な有機物で、これをいかに田植え前までに腐熟させておくかが重要となります」と南部さんはお話されました。
 また、近年、春先の気温が高く、ほかの地域では、いわゆる「ガスわき」が問題となっている圃場が多いなか、南部さんは毎年、稲わらすき込みに石灰窒素を使用しています。このため、稲わらが十分腐熟して「ガスわき」が発生していないとのことです。
 また、石灰窒素には、ノビエの休眠覚醒効果もあることから、今後は、こちらの効果も期待しながら石灰窒素を使用し続けたいとのことです。
 なお、ノビエの休眠覚醒効果を期待する場合は、石灰窒素を散布後、すぐにすき込むのではなく、ノビエの発芽を確認した後にすき込むことが重要となるため、ノビエの発生が多い圃場では、使用方法も工夫して使用したいとのことです。
(取材:デンカ㈱ 森本)

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    お礼肥、土づくりのために石灰窒素を毎年使用している南部さん

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