3つの使用場面で石灰窒素の効果を実感
神奈川県横須賀市 原田さん
原田さんは、横須賀市でキャベツとスイカを主に栽培されています。この地域のキャベツは、秋から作付けが行われ、早春キャベツ、春キャベツとして出荷されています。今年は、10月の長雨や台風と初期生育の時期が重なり、例年以上に作業が忙しいなか、取材に応じていただきました。
原田さんは、石灰窒素を3つの場面で使用されています。
まず1つ目は、作と作の間に緑肥作物を栽培し、緑肥作物のすき込みに石灰窒素を施用されているそうです。
2つ目は、キャベツの基肥として施用されています。「以前は、2袋/10a程度を施用していましたが、最近は4〜5袋/10a程度を施用するようにしています」と原田さん。また、しばらく作付けがない圃場での栽培をお願いされることもあり、「石灰窒素を基肥として施用することで畝間の雑草発生が軽減されました」と実感されていました。
3つ目は、キャベツの追肥に使用されています。石灰窒素を追肥で施用すると葉が焼けるなどの影響が心配されますが、「キャベツ苗を定植し、活着した後に畝間に石灰窒素を施用しています。朝露がない状況であれば、葉が焼けるような心配はありません」と原田さんはおっしゃっていました。
もちろん、追肥ですので、基肥の施肥量を考慮して、原田さんが加減されています。キャベツ外葉がまだ大きくなく、石灰窒素との接触も気にならない程度の生育ステージで使用されているそうです。
石灰窒素を熟知されている原田さんならではの使い方でした。
(取材:片倉コープアグリ㈱ 渡辺、川上)
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石灰窒素を熟知されている原田さん
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