キュウリ栽培でネコブセンチュウ防除と省力に役立っています
福島県伊達市 渡辺さん
渡辺さんは、福島県伊達市でご家族とハウスキュウリ15a、シュンギク10a、水稲70a、モモ50a、カキ40aと多くの作物を栽培されています。
渡辺さんのメインとなる作物は、ハウスでの夏秋キュウリ栽培です。6月からシュンギク定植前の11月まで、雨よけ栽培で収穫をされています。
石灰窒素は5月の定植前に、元肥として60㎏/10aを施肥されています。長期間の収穫で一番の天敵は土壌病害虫であり、ネコブセンチュウやホモプシス根腐病など問題はつきないとのことでした。
石灰窒素を使うようになった理由は、ネコブセンチュウ対策と、労力軽減並びにコスト削減を見込んでのことです。キュウリで多発しているセンチュウ対策は、石灰窒素と土壌消毒剤を併用しても、完全には治まらないのが現状ではあります。しかし、労力軽減とコストパフォーマンスの両面で石灰窒素は非常に優れていると感じ、使用面積を増やしたそうです。
キュウリの収穫中、常に窒素成分を切らさないようにするので、石灰窒素の緩効性窒素は追肥までのあいだ効果があり、省力と肥料コスト削減に役立っているそうです。加えて収穫中の成り疲れ防止にもなるとのことでした。渡辺さんは、現状の石灰窒素を利用したキュウリ栽培に多くのメリットを感じておられました。将来的に、センチュウへの防除効果がもっと高くなることを期待しながら、利用し続けたいとのことです。
(記:日本カーバイド工業㈱ 冨山)
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