日本石灰窒素工業会

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農家の使用体験記|技術情報

石灰窒素は畑へのご褒美です!

北海道大空町 魚石さん

 魚石さんは、大空町女満別の転換畑8haで小麦、直播ビート(てん菜)、大豆、菜豆を栽培する畑作農家です。北海道では規模の小さい経営といえますが、それだけに「畑をキレイにしたい」という信念のもと、創意工夫により長年、安定した経営を築いてきました。本人によれば「キレイな畑」とは、雑草がなく、生育旺盛で多収をねらえる畑のことだそうです。
 そんな魚石さんが石灰窒素を使うようになったのは、26年産秋小麦が13俵/10aと多収になったことがきっかけです。これまで麦稈はロールにして酪農家に引き渡していましたが、あまりの麦稈量に「もったいない」と感じたそうです。そこで、魚石さんは普及センターに相談して石灰窒素で腐熟させ、畑に有機物として還元することにしました。石灰窒素は麦稈量を勘案して50㎏/10aとし、8月12日に施用して麦稈とともにすき込みました。さらに8月28日には緑肥えん麦を播種しましたが、その際、ロータリーに麦稈残渣による引っかかりがなく、腐熟が十分進んでいることを実感したそうです。緑肥えん麦は順調に生育し、10月末にすき込みました。
 この圃場には今春、直播ビートを作付けしました。6月までは近隣の移植ビートより出遅れていたものの7月には追いつき、取材時点(9月1日)では明らかに6〜7t/10aの高収(通常直播は5t程度)が見込めるまでに根部が育っていました。
 「昨年、稼いでくれた畑にご褒美として石灰窒素をやったことが効いています」とのコメント。さらに、27年産秋小麦の収量も15俵/10aで過去最高とのこと。収穫後の圃場には、既に石灰窒素が50㎏施用され、麦稈がすき込まれていました。
(記:デンカ㈱ 江川厚志)

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    ビートを手にする魚石さん

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